四日市・桑名のランニングクラブ

私と走る事(大学4年生後編・最終話)

Runfeetコーチの田畑智貴です。

いよいよ最終話に突入となります。

泣いても笑っても最後の箱根駅伝



諏訪湖マラソンでアピールができ箱根駅伝メンバー決めとなる大島合宿に参加しましたが昨年(3年時)の力はなくメンバー入りギリギリの状況・・・

諏訪湖マラソンの後、高熱を出してしまい思うように身体が動かなかったですね。

またこの頃は、長距離ブロック主任の立場で色々悩んでいました。

自分も最後の箱根を走りたい、チーム状況も良くしたい、色々な葛藤がありました。


しかし12月なると1年生を始め、みんなが良い状態に!!



私が過ごした4年間の中で、チームとして一番練習ができている状態。

あとは、その力が箱根駅伝本番で発揮できるかどうか・・・

全日本大学駅伝での敗戦をどう反映するかが課題でした。

決断の時が!!



そんな中、澤木監督から個人的にお呼び出しが・・・

「今年のチームは箱根で総合優勝が狙える」とお言葉が。

絶対エースの三代に関しては、あの「渡辺康幸さんを超えている」と。
(渡辺康幸さん→日本学生界の最強ランナー)

そして、本題が・・・


「お前の力は順大でもトップクラスは認める、アンカーに使いたい気持ちもある、だが主要大会で力が出せていない、同じ力なら下級生を使いたい気持ちもある」と。

「優勝するためには、チームをまとめる力が必要だ!その役に徹っする事はできないか?」

澤木監督から打診される前から、自分の中では答えがでていたと思います。

大学1年時に亡くなった友と交わした約束、「俺たちが4年生になった時には優勝して澤木監督を胴上げしような!!」をしっかり覚えていたからです。

今の順大に何が足りないかを私自身わかっていました。

その為には自分が何をするべきかは腹に落ちていました。

私の答えは、「はい、チームが総合優勝する為に全力でサポートします」でした。



それからは当時、部に一台しかない携帯電話を所有し、澤木監督と綿密にやり取りをして大会本番に臨んでいく事になります。

今、思い出してもこの決断は自分にとっては本当に辛く涙の決断でしたね。

ただこの時、身近で澤木監督の考え方や緻密な戦略を勉強させて頂いた事が私の最大の財産となっています。

総合優勝



第75回箱根駅伝は、絶対エースの三代が2区で渡辺康幸さんの区間記録を2秒更新してトップに立ち一気に勢いづきました。

途中順位を落としましたが、9区高橋が区間新記録で首位を奪還し、そのまま総合優勝!!

その時の映像がありました、私も少しでてますが(笑)

私自身、箱根駅伝では、当日選手付き添いをした区間ですべて区間新記録をだしてもらい本当に良い勉強をさせて頂きました。
(75回大会の2区三代・9区高橋/73回大会の9区浜野さん)

ここでは語り切れませんが、喜び・苦しみ・悲しみ有りの箱根駅伝でした。

走る事はできませんでしたが、箱根駅伝があったからこそ自分自身が成長できたと確信しております。

その後



その後は、三重県に戻り実業団で走る事になりましたが、選手生活3年目にして会社が全国実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)に初出場。

私も主将・選手としても「大役」を成し遂げたので、実業団駅伝を最後に競技引退。

この時、長女も生まれていたので普通の生活を求め、競技の世界を去りました。


しばらくたって



「走る事」から数年は離れていましたが、妻が走り出した事や、地元菰野町の指導者で再び「この世界」に復帰。

色々な経験を得て、現在の私があります(笑)


「走らないの??大会でないの??」



今でもよく聞かれる質問ですが、答えは「走らないです」

誤解のないように言いますと、健康ジョギング(ダイエット)やエンジョイ駅伝などは参加しますよ(笑)

あくまでも競技者として「走らない」と言う事です。


理由はいくつかありますが(私個人の考え方と性格上です)



◆自分が走ると人の指導に集中できない

一緒に走り指導する方法もありますが、私の考えは動作の一つ一つを自分の目で確認したいので一緒に走る事はしません。

厳密に言うと、練習前の顔色、会話、動作などで変化を掴むようにしています。

そして変化をとらえて、その都度その状況に応じて対応するべきだからです。



◆自分の子供が走りだしたから

私には3人の子供がいますが、長女(高校)・長男(中学)が陸上を始めてます。

今は自分が走ってどうのこうのより、子供達のサポートをしてあげたいからです。

周りから親が走っていた、走っているから子供達も速くて当たり前と思われるのも、あまり好きではありませんし・・・

何より今からは私ではなく「子供達」の時代ですから。



◆完全燃焼(燃え尽きた・・・)

誇れるような結果はありませんが、自分の中では「やりきった感」があります。

今でも胸を張って、命をかけて「走る事」に全力でやってきたと言えます。

全く後悔も未練もありません。



以上が大きな理由ですが、これはあくまで私の考え方ですので、ご容赦ください。

賛否両論はあると思いますが、今は陸上の「走る事」の楽しさや素晴らしさを伝える事が役目と思っています。

最後に



走る目的は、人それぞれです。

速く走りたい・何キロ走りたい・健康でありたい・やせたい・仲間と楽しく走りたいなど人によって理由は様々です。

どの理由も正しいと思います。

「大切な事」は無理なく続けていく事です。

私もそうでしたが、速くなりたいが為に無理し続けてきました。

その代償も大きく未だに古傷が痛み長く走り続ける事はできないと思います。

無理をするとその時は乗り切れても必ず後で、身体にはねかえってきます。



現在は、SNSを始め色々な情報伝達のツールがあり、他人の情報が聞きたくなくても入ってきます(他の人はもっと練習している・距離をこなしているなど)

それに惑わされ自分の目的や、やり方を見失う場面もでてくると思います。

でも人は、それぞれ家庭環境(仕事・育児・家事・悩み・健康状態など)は違います。

同じ境遇の人はいますが、同じ人間なんて存在しません。

なので、自分にあったやり方で、目的向ってやっていけば良いと思います。

他と比べる必要は全くありません!!

最終的に評価するのは自分自身ですから、自分で「がんばれた!!」と思えたらこんな素敵な事はないと思います。

私のように無理をしすぎて短命なランニング生活ではなく、無理せず生涯スポーツとして楽しんで取り組んで頂きたいと願っています。



まだまだ私自身未熟な所も多いですが、少しでも「ランナー」の方の力になれるように勉強していきます。

今まで出会い学ばせて頂いた人達、今から出会う人たちにも感謝を忘れず精進していきます。

がんばって「走る事」に取り組んでいる皆さんと一緒に成長させて頂きたいと思いますので今後も末永く宜しくお願い致します。



長い間、ご愛読本当にありがとうございました。

Runfeetコーチ 田畑智貴

投稿者プロフィール

田畑智貴
田畑智貴
◆自己ベスト
 ハーフマラソン 1:04:27
◆競技歴
 皇學館高校→順天堂大学→八千代工業(株)
 全日本大学駅伝・全日本実業団駅伝出場